自由
Cartier(カルティエ)
Cartier(カルティエ)
フランスの芸術開花にはパトロンの存在が大きい。「カルティエ」の創始者ルイ=フランソワ・カルティエ(1819~1904)も、ナポレオン3世皇妃であり、当時のファッションリーダー的存在でもあったユウジェニー皇妃を顧客に迎え、プラチナとダイヤモンドを使いこなしたジュエリーを製作。王侯貴族たちをとりこにしていった。ガーランドスタイルというティアラなどに多く施される花網飾りを生み出した。
1867年のパリ万国博覧会で成功を収め、19537年のエリザベス2世の戴冠式の際、ダイヤのティアラを制作したことは、よく知られた話。以来、かつてはフランス、イタリア、ギリシャ、セルビア、現在はイギリスなど数多くの王室に愛され、パリ本店の各入り口に多数の紋章が掲げられている、「王室ご用達」の最高峰である。